現在のお仕事について教えてください。
プロジェクトが大きなマイルストーンを乗り越えられた時、やりがいを感じます。
現在は新規のゲーム開発プロジェクトで、PMとしてプロジェクト進行の実行・管理、メンバーの評価や育成をしております。他にはパブリッシャーからいただく要件の調整をしたり、それをできるだけ反映しながらスケジュールに収めることも担当しています。パブリッシャーの方は、開発に関する細かい事情まで基本的に把握していないケースがあります。例えば先方から「○○の仕様を■■に変えたいんだよね」のようなお話をいただいた場合で、かつこちら側としては、すぐに対応することが難しいケースでは、「このような変更だったらすぐにできますよ」と自分から提示したり、「●●の更新だけだったら次の更新と分けてやりましょう」、などと社内で相談して開発の提案をしています。自分が提案した計画をうまく進行できた時や、プロジェクトが大きなマイルストーンを乗り越えられた時に特にやりがいや面白さを感じています。
A.Sさんは新卒入社で、入社当初は開発職だとお伺いしたのですが?
入社当時はエンジニア職でした。
2011年に新卒入社をして、今年で14年目(取材当時)になります。実は元々エンジニアとして、プログラムを書きたいと思っていました。大学時代にプログラミング言語で実験のデータ解析をしていたのですが、とても面白いなと思ったので、就職先としてプログラムを書けそうな、エンジニアを新卒募集している会社をSIerとかも含めていろいろ探して、KLabにエンジニア職として入社しました。入社後のメイン業務は、KLabのインフラ・サーバー環境を社外に提供するサービスの業務だったため、あまりプログラムを書くような仕事ではなくて一時期くすぶっていたこともありました。(笑)ですが、VPSを借りたりサーバーをいじったりするのがだんだん面白いなと思うようになり、そこから3年程エンジニアとして業務をしていました。
総合職へのキャリアチェンジに挑戦されたきっかけを教えてください。
幅広く業務を任せてもらえたことがキャリアチェンジのきっかけです。
エンジニアとしてサービスの運用業務を中心にやっていたのですが、これからもこの方向性で仕事をしていくキャリアイメージが湧かないな、と思い始めたのがきっかけです。当時、エンジニア業務と並行して、ガントチャートをひいたり、新卒のメンバーの育成など、管理系の仕事も任せてもらっていたのですが、それであれば「今後はPMを目指したい!」と上司に相談しに行きました。それがきっかけでプロジェクトの中でサブリーダー的なポジションを与えてもらい、スケジュールをまとめるなど、進行管理業務を経験できたのがきっかけで管理方面に進んでいきました。その後もいろいろなプロジェクトの中で、PMにたどり着くための道を歩ませてもらいました。まだ職位がそんなに高いわけじゃなかったので、同じプロジェクトの同僚と気軽にコミュニケーションが取れてわからないことを質問しやすい環境だったのはとても助かりました。
プロジェクトマネージャーとしてのキャリアを積む上で、なにか意識されているようなことはありますか?
状況に合わせた「適応力」が重要だと思います。
以前は、自分でもこの先どうするかに関してあまり明確な答えがなかったので、上司とのフィードバック面談のときに「この先なにをやったらいいですかね」と漠然としたことをよく相談していましたね。そうしたら「予算を預かって利益を上げられるようになる」か、「そういう人を育てられるようになる」かのどっちかかなということを言われて、徐々に自分の方向性を意識できるようになりました。自分がPMとしてのスキルを全部持っているわけではないことに不安があったのですが、上司から「今は研修のような座学よりも現場で都度問題解決をしながら能力を伸ばしていった方がいいんじゃないか」というアドバイスをいただき、現場でいろいろな経験を積むことに注力しています。プロジェクトごとに発生する課題や求められる動き方は都度異なるので、現場の状況に合わせて適切な対応をしていく「適応力」が大事かもしれないですね。
今後の目標を教えてください。
PMという枠にとらわれずに仕事がしたい。
社内で何かあったときに「このことだったら○○に任せよう」みたいに自分の名前が出てくるのは嬉しいですよね。ナンバーワンではなくて、オンリーワン的な存在になれたらいいなと思っています。また最終的には、PMという枠にとらわれないで仕事をしていきたいと思っています。プロジェクト計画の実行と担保をするのがPMの役割なのですが、それ以外の人の支援・育成方面のマネジメントもやりたいことのひとつですね。10年後、15年後には自分が学んできたことを活かして次の世代を育成することに携わりたいと思っています。