こんにちは。Google Play や App Store Connect のサポート業務に取り組んでいる、おおさとです。 Google Play SDK Index というサービスがあり、ちょっと触ってみたところ割と有用そうに見えたのですが、 日本語の記事があまり見当たらなかったので紹介させていただきます。
サイトはこちら。
Google Play SDK Index は、Google Play で幅広く使用されている商用 SDK に関する情報について簡単に確認することができる Google のサービスです。 SDK のカテゴリごとに10~20件程度の SDK が登録されており、Google Play 上で利用状況や導入時に要求する Android の権限、データセーフティセクションのガイダンスリンクなどが記載されています。
Google Play SDK Index では、登録されている SDK ごとに以下のような情報が確認できます。
SDK が Google Play SDK Console の利用規約に同意し、登録されていることが記されています。 この項目がアクティブになっている SDK は「SDK が原因でアプリが Google Play のポリシーに違反することは許されない」という内容に同意しているようです。
Maven ID、Maven リポジトリ、データ セーフティ セクションのガイダンスリンクが確認できます。 ガイダンスリンクは SDK の提供元のサイト等へのリンクとなっています。
SDKの最新バージョン、対象APIレベル、最小APIレベル、ProGuradルールの指定有無が確認できます。
アプリのインストール数別のSDK導入数が確認できます。 例えば、「インストール数が1000から10万以下のアプリでは、GooglePlayでは1万件以上この SDK が採用されている」というようなグラフが表示されています。
導入されているSDK上位5バージョンの分布が確認できます。
SDK が要求する権限のタイプと、そのID、権限を利用するにあたっての GooglePlay のポリシー情報が確認できます。
SDKを導入したアプリのSDK維持率が3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月区切りで確認できます。
公開されている全てのSDKバージョンと、その利用割合、SDKプロバイダからのメッセージが確認できます。
関わった業務や各タイトルから受けた相談経験から、以下のような活用方法がありそうです。
個別に SDK の最新化に関する情報を追うのは意外に大変な作業だと思います。 利用している SDK がある場合、まずはこのサービスを確認することで最新化に関する情報をまとめて追いかけることができそうです。
ご存知の通り、昨今プライバシー情報ついてはかなり慎重に取り扱う必要があります。 GooglePlay や AppStore もプライバシー強化の流れが強まってきており、現在では配信するアプリがどのようなプライバシーデータを収集し、利用するかをあらかじめ回答しなければアプリの配信が出来ないようになっています。 Google Play SDK Index では、各 SDK のデータセーフティセクションのガイダンスリンクが設定されているため、その SDK がどのようなプライバシーデータを取り扱っているかをスムーズに調査することができます。 プライバシーポリシーを表記する場合も似たような内容を記載するため同様に活用できると思います。
Android のアプリは、アプリとアプリの内部のSDK、ライブラリ等が要求するパーミッションについて Play ストア上で確認できるようになっています。 このときに危険なパーミッションや、アプリに不要と思われるパーミッションを要求しているとユーザーのインストール障壁となるケースが存在します。 自分のアプリにはどのパーミッションが必要で、どのパーミッションが不要か、パーミッションを利用する際にはどのようなポリシーに注意する必要があるかを、全てこのサービス上で確認することができます。
以上が Google Play SDK Index の紹介でした。 SDK は導入だけでなく、運用中に定期的なアップデートを行わなければなりません。 その手間を少しでも減らすことに活用できればいいですね。
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