洗足学園音楽大学×KLab、バーチャルボーカルユニットプロジェクト vol.1プロジェクト始動!オリエンテーション開催

thumb_prismcode230719.png

2023年4月、おそらくアニソン業界では初めての試みとなる産学連携によるバーチャルボーカルユニットプロジェクト『PRISM CHORD(プリズムコード)』が始動しました。

声優やアニソン歌手を目指し音楽を学ぶ学生と、ゲーム企業でイラストや音楽を手掛けるクリエイター。普段交わることのない両者がお互いに刺激し合い、共に作品を作り上げるというプロジェクトです。

今回は『PRISM CHORD』のご紹介、プロジェクトの発足きっかけ、そしてオーディションに先駆けて洗足学園音楽大学声優アニメソングコースの学生へ向けて行われたオリエンテーションの様子をレポートします。

産学連携によるバーチャルボーカルユニットプロジェクト『PRISM CHORD』とは

conceptart.png

ゲーム企業のイラストレーターが描いたイラストとサウンドクリエイターが作成した楽曲、そして洗足学園音楽大学声優アニメソングコースの中からオーディションで選ばれた学生が、キャラクターボイスを担当し歌唱することで3人のバーチャルボーカルユニットを生み出すというプロジェクトです。

メンバー3人がそれぞれに楽曲を1曲ずつ歌唱するだけでなく、3人ユニットとしても1曲、合計4曲の楽曲をTunecoreなどで発表する予定です。また、楽曲発表までのプロセスをYouTubeやビリビリなどで配信し、発表までの道のりも公開します。

KLab、洗足学園音楽大学と産学連携の背景として、音楽を学ぶ学生が将来の選択肢として、エンターテイメント産業での就労を視野に入れること、実践的な学びの機会のご提供になること、KLabにとって、若い世代の柔軟かつ斬新なアイディアに触れることがクリエイターへの刺激になることも期待されています。

たった数か月で実現させた産学連携プロジェクト

orien_blog_profile.png

▲このプロジェクトの仕掛け人、(左から)KLab標葉、鈴野、洗足学園音楽大学 江原教授

この壮大なプロジェクトの始まりは、KLabのサウンドディレクター標葉とイラストレーター鈴野の何気ない会話からスタートしました。ゲーム会社で働くクリエイターにとって、人気IP作を手がける醍醐味がある一方で、IPという制約によりオリジナリティや新しいことへ挑戦しづらい環境になってしまうこともあるとのことです。

そんな課題を持っていた標葉が、「楽曲とイラストを組み合わせたオリジナル作品を作るアイディア」を鈴野に話をしたところ、「面白そう!」となり、あっという間にメンバーが集まり、1か月ほどでイラストのラフ案が標葉の手元に届いたんだそうです。

そこから洗足学園音楽大学に辿り着くまでの道のりも面白い!

ジャズサックスプレイヤーを目指し、留学経験もあるという標葉が、友人に相談したところ、何人かを経て洗足学園音楽大学声優アニメソングコース統括の江原 陽子教授にあっという間に辿り着いたというのです。


江原教授は、音楽を仕事にすることの素晴らしさと難しさがある現状において「この企画は学生にとって、チャンスだと思った」と話します。そして話を受けた江原教授、洗足学園音楽大学側の動きはとても早かったそうです。

通常、企業間でのコラボレーションでも数か月はかかるのが普通です。今回のように普段接点のない企業と学校とのコラボレーションがたった数か月で決まっていったというのは驚きですよね。

そのようにして、標葉、鈴野、江原教授の3人を中心に、このプロジェクトは、実現へ向けてスタートしていきました。

オリエンテーションで高まる期待!スタート前から刺激し合う学生とクリエイターたち

orien_blog_retouch_01.png

▲遅い時間に関わらず多くの学生が参加してくれました

新学期を迎えた4月、オーディション参加希望者へ向けたオリエンテーションが、洗足学園音楽大学の教室でおこなわれました。

最初にバーチャルボーカルユニットプロジェクトの発起人であるサウンドディレクターの標葉と、今回の楽曲を手掛けた作曲家の一人の林 裕から、作品のテーマ「ネオ東京」や、発表する楽曲について説明されました。

オリエンテーションでは、3キャラクターのキービジュアルのお披露目も行われました。イラストが投影されると、思わず学生から歓声が!

キービジュアルを見て、オーディション参加希望の学生たちのテンションも上がったようでした。

orien_blog_retouch_02.png

▲役柄や楽曲についての具体的な質問が多く聞かれました

今回は3キャラクターのオーディションが行われる予定で、各キャラクターのイラストをお披露目しつつ、性格や役柄などが紹介されます。

自分が演じたい役柄を深く理解するため、学生たちからは、キャラクターの性格や特性に関する具体的な質問も多く聞かれました。

中には、星座や血液型に関する質問も。作品を理解する方法は十人十色ですね。

orien_blog_retouch_03.png

▲学生たちの質問に真剣に考えるサウンドディレクター、メモを取る学生さんも!

楽曲に関する質問も多く、作曲家の林が真剣に答えていきます。

今回、林は2曲を手掛け、うち1曲はリズムや歌詞など、歌唱の難易度が高い作品になっているそうです。

オリエンテーション開始前は難易度の高さに躊躇している学生も多かったようですが、林から作品の魅力や歌唱のヒントを聞き、「難しいけれど歌いたい」という気持ちに変わった方も多かったと後日伺いました。

orien_blog_retouch_04.png

▲終了後にも質問にくる学生たち

学生たちの熱意と深い作品理解への意欲に触発され、クリエイターとして標葉と林も大いに刺激を受けたようです。さて、どのようなオーディションになるのでしょうか。

ついに、バーチャルボーカルユニットプロジェクトが始動しました!

KLabサウンドグループについて

image11.jpg

KLab Sound Team

Twitter:@klabsoundteam

このブログについて

KLabの社内や社員の様子、サービスについての情報を発信します。

おすすめ

合わせて読みたい

このブログについて

KLabの社内や社員の様子、サービスについての情報を発信します。