2Dイラストレーターが初めて3Dを活用したイラスト制作に挑戦してみた②イラスト編

クリエイター紹介企画 第4弾は前回に引き続き、2Dイラストレーターの蔡さんです。
前回の「2Dイラストレーターが初めて3Dを活用したイラスト制作に挑戦してみた①3D編」も合わせて読むのがおススメです。

クリエイター紹介

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蔡さん 2Dイラストレーター
クリエイティブ部所属 2Dイラストレーター(入社5年目)
キャラクターイラストを得意とし、女性も男性も描ける稀有な存在
特に動きのあるポーズや感情表現に秀でており、「かわいい」、「かっこいい」だけじゃない、確かにそこに存在する生きたキャラクターを描くことができる。



今回は3Dで制作した背景と、イラストを実際に合わせていきます!

イラストができるまで

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描きたいポーズをイメージし、あたりを決めます。

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まず、人物のデザインを整えつつ、ラフを完成させます。

アクアリウムの中の景色に魅了され、吸い込まれてるような表情を表現したかったので、瞳の角度や口の開き具合などのディテールにこだわりを持って描いてます。

ただ、体だけだと寂しいので、片手だけ水槽に軽くあてさせました。

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雰囲気づくりのため、映画みたいな黒枠を入れてみました。

そして、ラフを描き込んで、線画と表情をまず完成させます。

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次に、下地塗りとBlenderで制作した3D背景を人物に合わせて貼り付けます。

拡大や反転など利用して、微調整もします。

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光源と反射と影を決めて、影の色は後ほど調整します。

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このままでは、人物が浮いてしまうので、背景に合わせてグラデーションを入れて、色調明暗調整します。

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少し大袈裟かもしれませんが、映えるためアクアリウムの反射光も人物にあてさせます。

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反射光が自然になるように少しぼかしつつ弱く調整します。

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この時点で、黄色い瞳よりもアクアリウムが映り込んでるようなキラキラな青い瞳の方がいいかな、と思い変更しました。

また、髪の毛にハイライトを追加しました。

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ガラスに映り込んでるような表現がしたいため、マスクをかけて、バランスよく透明度を下げつつ、画像のように周辺を消します。実物の手と映り込みの体の間に結露を描き込んで、ガラスのリアルさを表現します。

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自然光をもう少し取り入れて、人物をもっと溶け込ませていきます。

少し薄っぺらいので、明暗のコントラストを再調整をします。

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水槽に気泡を追加し、全体的にぼかしをいれてから、更にコントラストの調整をします。

エモい雰囲気を作り出します。

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少し明るすぎるので、ぼかしの強弱とコントラストを再調整します。

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結露は、はっきり見えるようにしたいので、強調させてイラスト完成です。

最後に変化がわかりやすいように、動画を用意しましたので、参考になれば幸いです。

氏名

蔡さん
2Dイラストレーター

Blenderでちゃんとひとつの完成した3D作品を作ったのは今回は初めてで、難しい部分も沢山ありましたが、最後に完成した作品を見て、すごく達成感を感じました。
今後、慣れた状態で作った時、イラストで背景を描くよりも、かなりコスト削減できるのではないかと思います。
これから更にBlenderを勉強して、イラストと合わせて色んな作品を作ってみたいと思います。



ーありがとうございました。

蔡さんご制作ありがとうございました!

今後も社内で活躍しているイラストレーターの方に作品紹介やインタビューを行っていければと思いますので、是非ご期待下さい!

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